この研究は、本来は生後初めての秋の渡り時に獲得するコンパス機能が人工飼育のために発達していないヨーロッパコマドリが、それに続く冬および春の間に自然の天体の手がかりにばく露することでオリエンテーションを学習し直すことができるか否かを調べた。生後数日で捕獲したコマドリを、天体の手がかり（太陽、星など）が得られない窓のない部屋で、地磁気と人工光による昼夜変化の中で飼育した。その後、放鳥前に一定期間、人工星空ルームで天体手がかりを与えたコマドリは種特異的な渡りの方位をとることができた；対照的に、全ての天体的手がかりがないまま放鳥されたコマドリは方位を定めることができなかった､と報告している。
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