この研究は、MRI画像の画質改善のために用いられる高誘電率パッドがSAR分布に及ぼす影響を検討した。デュアル送信技術は、磁界均一性を補正するRFシミングと高誘電率パッドの使用により心臓血管系の磁気共鳴画像の画質を改善させている。そこで、まずデュアル送信コイルでの電磁界シミュレーション計算を5種類の人体モデルにおいて、RFシミング条件および高誘電率パッドの有無を変数として実施した。また健康なボランティア(n=33)を用いて、比較のための実験データを得た。その結果、高誘電率パッド使用時に最適化されたRFシミングは磁界均一性を高め、かつSARを低減させることが示された、と報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。