この研究は、著者らの先行研究(運動皮質興奮性に影響する経頭蓋直流電流刺激(tDCS)のパラメータの探索)を踏まえて、電極サイズ(16cm2、35cm2)および電流強度(1mA、2mA)の影響を明らかにする目的で健康な被験者(n=89)で単回刺激セッションと反復刺激セッションを実施した。合わせて7回の実験のデータを、単回セッションのデータは混合効果モデル、反復セッションのデータは混合計画分散分析を用いてプール分析した。その結果、これらの実験条件での陽極tDCSによる運動皮質興奮性の増加の大きさは中程度であった:単回セッションの場合、16cm2の電極に比べ、35cm2の電極の方が、興奮性がより大きく増加した;電流の違いによる興奮性の大きさに違いは見られなかった;反復セッションの場合も35cm2の電極で興奮性がより大きく増加した;反復刺激により興奮性の累積的増加が見られた:モデル計算で推定された運動皮質での電界強度も35cm2の電極の方が大きかった、と報告している。
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