この研究は、バイオフィルムを付着させたメッシュを用いて、パルス電界(PEF)のバイオフィルム殺菌効果を実験的に検討した。プローリン(ポリプロピレンを材料とする手術用縫合糸)のメッシュに生物発光性緑膿菌を感染させ、そのメッシュにPEFを印加した。PEFのパルス幅と周波数を50μ秒、2Hzに固定し、電界強度およびパルス数による殺菌効果(バイオフィルムの形成と破壊を生物発光イメージングおよび走査型電子顕微鏡で確認した)の違いを調べた。その結果、100-80%の殺菌効果に必要な電界強度は、パルス数300の場合には121±14V/mm、パルス数150の場合には235±6.1V/mmであった;100-80%の殺菌効果が得られた面積は、パルス数300の場合には50.5± 9.9V/mm2、パルス数150の場合には13.4±0.65V/mm2であった;パルス数100の場合には殺菌率80%を達成できなかった、と報告している。
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