この研究は、L5脊髄神経結紮した神経損傷モデルラットにおいて、空間的に広ダイナミックレンジ(WDR)の神経活動をイン・ビボで細胞外記録しながら、脊髄の2つの部位、後柱(DC)および後根(DR)、への同時または交互などの組合せで電気的条件刺激(CS:50Hz)を与えた場合に、DCのみへCSを与えた場合に比べて、WDR神経活動の抑制効果が高まるか否かを調べた。CSの強度は、逆行性複合活動電位を記録して、DCおよびDRでの刺激の大きさを判定することにより決定した。刺激時間は、DCおよびDRへの同時の場合2.5分間、交互の場合5分間、DCへ単独の場合5分間とした。その結果、WDR神経活動の抑制効果において、DCおよびDRの組合せ刺激は、DC単独刺激に優るものではないことが示された、と報告している。
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