この研究は、心臓除細動の新しい方法について理論的検討を行った。一般に心室内のスパイラル波および乱流波動により発生する心室細動は、単発の高電圧電気ショックにより心筋の電気活動を全体的にリセットすることで終結されるが、これは通常、重度の副作用を伴う。これに代わる方法としてここに提案するアプローチは、低電圧の円偏波電界(CPEF:一様な回転電界)により不均一構造に生じる波動発生を利用するものである。理論計算では、CPEFにより乱流中の障害物付近に発生した円形波動列が伝搬し、空間的な乱流を抑制する可能性を示している。
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