この研究は、直流電界中の小胞の三次元電気流体力学について数値計算を行い、電界強度または小胞の内外液および膜の特性の違いによる影響を検討した。計算においては、線形せん断流のある場合とない場合の両方を考慮した。結果として、懸濁した小胞の場合、導電性および粘性の内液と外液での比率、および小胞膜の電気容量が、小胞が扁長型-扁平型-扁長型へと完全遷移するために必要な最小電界強度に本質的に影響する（楕円体の長軸が回転軸の回転楕円体を扁長型、短軸のものを扁平型と呼ぶ）；線形せん断流に小胞がさらされている場合には、これ以上の電界強度では小胞が揺れ動かないという臨界電界強度が存在する、と報告している。
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