この研究は、骨形成不全(OI)の患者が脊椎に装着しているFassier-Duvalロッド(FDロッド:ステンレス製脊椎固定具。入れ子式に伸縮自在で、骨の変形補正や骨折リスク低減に用いられる)の磁気共鳴画像(MRI)検査中の移動、加熱、画像アーチファクトなどのリスク評価を、適格な症例(10例)の電子カルテのレビューに基づき実施した。この適格症例は、OIのため全体で19個のFDロッドを装着しており、その全てが装着後に1.5TのMRI検査を受けていた。MRI検査の前後のX線画像から移動の有無が確認されていた。加熱作用については、電子カルテおよびMRI操作記録に記されたMRI直後の患者の体験報告の調査とともに、FDロッド周辺の軟組織の画像からも加熱作用を示唆する変化の有無を調べた。アーチファクトの存在は、それが臨床的関心がもたれる脊椎の解剖学的構造の任意の部分の評価を妨害するか否かで判断された。結果として、どのFDロッドでも移動、加熱、画像アーチファクトは見られなかった、と報告している。
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