この研究は、静電界にばく露したショウジョウバエの行動および脳内生体アミンレベルを調べた。その結果、Y字管を用いた行動選択試験で、電界の回避行動が確認されたこと;強い電界ほどより多く回避されたこと;羽を切除したハエ、痕跡的に羽を残したハエ、無傷のハエを比較すると、無傷の羽をもつことが回避行動には必要であったこと;電界により生じるクーロン力が羽の持ち上げに関係していること;慢性的な電界ばく露後に生体アミンレベルに変化が生じることなどの知見を総合して、電界による羽の物理的運動が、回避行動を生じさせ、また脳内生体アミンレベルの変化を伴ったと解釈している。
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