この研究は、感覚および運動の両方の完全脊髄損傷（SCI）の患者2人が腰仙部脊髄硬膜外刺激により、バランスを取るための手の支えを用いて、外部補助なしで全体重を掛けて床に起立できるようになったことの臨床報告である。運動の完全損傷および感覚の不完全損傷の患者2人でも最小限の補助での起立が行えるようになったという。これらの結果は、刺激パラメータの適切な選択がクリティカルではあるものの、上脊髄性の機能的接続がないヒトにおいて、起立に有効な運動パターンを脊髄回路に生成できたことを示すものであると考察している。
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