[脳卒中後失語症の言語回復促進のためのtDCS電極配置の情報を提供する計算モデルの使用] tech./dosim.

Use of Computational Modeling to Inform tDCS Electrode Montages for the Promotion of Language Recovery in Post-stroke Aphasia

掲載誌: Brain Stimul 2015; 8 (6): 1108-1115

この研究は、経頭蓋直流電流刺激tDCS)を用いた失語症の言語回復の促進に効果的な電極配置(電極モンタージュ)を明らかにするため、失語症の臨床で用いられている1×1 tDCS 法(陽極1、陰極1、それぞれの電極パッドの大きさ5cm×7cm)の5種類のモンタージュで生成される脳内電流分布(電界分布)を、人体頭部モデル(左前頭の単一病巣の脳卒中患者)で有限要素法により計算した。その結果、全てのモンタージュにおいて、病巣の反対側の眼窩上縁前額部のリターン電極は無作用ではなく、脳全体の電流経路に影響を及ぼすことが示された;失語症のためのtDCSの臨床での治療設計と治療結果の解釈において、両電極の位置と影響力を考慮する必要がある、と報告している。

ばく露