[慢性潰瘍の創傷治癒に対する超音波と電界刺激の組合せの効果] med. app.

この研究は、超音波と電界の組合せ刺激（CUSEFS：専用装置としてBRH Medical社（イスラエル）が提供している）の慢性潰瘍の創傷治癒への効果について、4つのクリニックでの治療成績を後ろ向き分析した。CUSEFS装置で治療された潰瘍創傷300例のうち、糖尿病性足部潰瘍（DFUs）および静脈性足潰瘍（VLUs）に分類されたもののみを評価した。4週間以内に50%の創傷閉鎖が見られたものを治療成功と見なし、16週間以内に完全閉鎖されるか否かを追跡調査した。その結果、4週間以内の50%閉鎖は、DFUs（27例）の59.3%、VLUs（38例）71.1%で見られた；これらの結果に、性別、治療開始時の創傷の大きさ、潰瘍創傷の持続期間は関連せず、VLUsの結果に年齢だけが関連した；CUSEFS治療成功群とそれ以外の患者群の間に、創傷完全閉鎖の獲得に有意差があった。と報告している。