この研究は、慢性耳鳴りに対する反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)治療の有効性について、無作為化、二重ブラインド化、擬似ばく露対照を用いた臨床試験で調べた。2011年4月から2014年12月までに著者の所属する病院において実施された。追跡期間は、最後の治療セッションから1、2、4、13、26週間とした。慢性耳鳴り患者348人からスクリーニング選出された92人を詳細評価し、調査への組み入れクライテリアに合致した70人をrTMSの真の治療群と擬似治療群に無作為に分けた。最終的に64人(男性51人、女性13人;rTMS治療群32人、擬似治療群32人)を分析した。rTMSの副作用が原因での調査からの脱落はなかった。rTMSは、1セッション当たり1Hzのパルスを2000発、毎日1セッション、平日の10日間連続で行った。耳鳴り機能指数(TFI)のベースライン値、治療後の指数値を比較した。その結果、rTMS治療群の56%、擬似治療群の22%が治療に反応し、この差は有意であった、と報告している。
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