[ほぼゼロの磁界下でのクリプトクロムおよびホルモンシグナル変換：イネウンカにおける磁界影響の新しい手がかり] med./bio.

Cryptochromes and hormone signal transduction under near-zero magnetic fields: new clues to magnetic field effects in a rice planthopper

著者: Wan GJ, Wang WJ, Xu JJ, Yang QF, Dai MJ, Zhang FJ, Sword GA, Pan WD, Chen FJ
掲載誌: PLoS One 2015; 10 (7): e0132966
RISフォーマットで参考文献をダウンロード

この研究は、移動性のセジロウンカをほぼゼロの磁界（NZMF）にばく露させ、磁界影響（MFE）に係わるシグナル変換経路について検討した。NZMFにばく露した結果として、卵および幼虫の発達遅延、短翅型メスの出現頻度上昇、長翅型メス成虫の寿命短縮が生じた。次に、このような表現型への影響の基礎にある遺伝子発現の変化について調べた結果、NZMFばく露下で、磁気感受性に関係すると思われるCRY1およびCRY2の遺伝子発現が有意に変化したこと、その他いくつかのシグナル変換に関連する遺伝子で変化が観察されたことを報告している。

ばく露