研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[胎児における1.5 TのMRイメージングの安全性:出生時体重と音響ノイズの影響に関する後ろ向き症例対照研究] epidem.

Safety of MR Imaging at 1.5 T in Fetuses: A Retrospective Case-Control Study of Birth Weights and the Effects of Acoustic Noise

掲載誌: Radiology 2015; 275 (2): 530-537

この研究は、先天的聴覚障害のリスクが低い新生児群を調査対象にして、通常検査である1.5Tの磁気共鳴イメージング(MRI)への子宮ばく露電磁界および音響ノイズ)の量および時期と胎児期の成長および新生児の聴覚機能との関連を後ろ向き症例対照研究デザインで調査した。調査期間は2008年1月から2012年12月。子宮ばく露群751人、無ばく露対照群10042人を同定して、出生時体重などの情報収集の他に耳音響放射OAE)および聴性脳幹反応(ABR)により新生児期の聴覚スクリーニング検査を実施した。その結果、聴覚障害は、ばく露群で0例(751人中0人)であり、対照群(10042人中34人)に比べ劣っていなかった;出生時体重のパーセンタイル値にも両群に有意差がなかった、と報告している。

ばく露