この研究は、ラットの心室の心筋細胞の収縮性およびβ-アドレナリン(β-AR)応答性に対する2.1GHzの電磁界(EMF)の影響を調べた。ラットは無作為に擬似ばく露群とばく露群(2時間/日、10週間)に分けられた。ばく露終了後に単離した心筋を1Hz電流で刺激した時のサルコメア(筋線維の収縮単位である筋節)シューティングおよびカルシウムトランジェントを記録し、電位依存性のL型カルシウムチャネル電流(ICaL)をホールセルパッチクランプ法で測定した。心筋組織の一酸化窒素(NO)レベルも測定した。その結果、EMFばく露群で、サルコメアのフラクショナルシューティングおよびそれに対応したカルシウムトランジェントの振幅は変化しなかった;イソプロテレノール誘導性のICaL反応は、ばく露群で低下したが、心筋細胞のICaLの基礎密度は両群とも同等であった;心筋のNOレベルはばく露群で有意に上昇した、と報告している。
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