[3T MRIシステム操作におけるSMFばく露レベルおよび作業効率への安全作業手順の有効性] tech./dosim.

この研究は、MRIシステム周辺の浮遊静磁界中を身体が動くことによる身体内誘導電流が一過性の感覚変化を引き起こす現象を防止するため、MRIスタッフに向けた実行可能性がある安全な作業手順を検討した。この安全作業手順が、SMF職業ばく露レベルおよび作業効率にどのように影響するかを、頭部MRI検査の作業プロトコルを実施する被験者において、ホール素子センサおよびモーションキャプチャシステムを用いて評価した。その結果、最大ばく露値（ピークB値）が、安全作業手順を用いた全ての被験者で低下した；何の制限もない従来の作業手順での結果に比べ、平均のピークB値は約26%低下した；モーション解析で、MRIへの最小接近距離の増加（その理由は、接近制限区域を設定したため）とz軸上での滞在時間とその位置に若干の違いが見られた；一方、作業効率に関連するパラメータ（移動距離や速度）には安全作業手順採用の有無での有意差がなかった、と報告している。