この研究は、ウィスターラットの神経部分損傷(SNI)モデルを用いて、神経損傷部位近くへの短時間のパルス無線周波(PRF:搬送波500 kHz、パルス周波数2 Hz、パルス持続時間20ミリ秒、ばく露時間6分;パルス発生器の出力条件45または60 V)の照射処置が損傷後の疼痛の鎮痛効果をもたらすか否か、また脊髄後角で細胞レベルの変化が起きるかを調べた。ラットは4群(各n=7)に分けられた;SNI + PRF-45V群、SNI + PRF-60V群、SNI+擬似ばく露群、擬似SNI手術+擬似ばく露群である。処置後28日間、機械的刺激および寒冷刺激に対するアロディニア(痛覚過敏)による行動反応(下肢引っ込め閾値(PWT)など)を測定し、その検査終了後に脊髄の細胞外シグナル制御キナーゼ1および2(ERK1/2)およびリン酸化ERK1/2を測定した。その結果、神経損傷のある3つの群では、28日間にわたり機械的刺激に対するPWTが増大した;しかし、機械的および寒冷刺激に対し、SNI + PRFの両群はSNI+擬似ばく露群に比べ、28日間にわたり抗アロディニア作用を示した;また、SNI + PRFの両群では、ERK1/2の活性化が抑制された、と報告している。
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