研究のタイプ: リスクコミュニケーション/リスク認知の研究 (実際的研究)

[電磁界ばく露についての素人の理解の向上:リスク認知とリスクへの反応に関する情報の影響] risk

Improving lay understanding of exposure to electromagnetic fields; the effect of information on perception of and responses to risk

掲載誌: J Risk Res 2017; 20 (9): 115-1131

この研究は、オンラインでの消費者パネル調査により、人々へのEMF知識の提供が、ばく露に関する素人の理解、リスク認知リスクへの反応に与える影響を調べた。その結果、「距離-ばく露関係の説明」、「EMF政策の明確化」、「個人レベルでのばく露管理の選択行動」の情報提供は、ばく露についての理解を改善した;これらの情報提供は、「EMFへの懸念」や「携帯電話など個人の発生源に関するリスク認知」のいずれへも影響しなかったが、「基地局や高圧電力線など公的な発生源に関するリスク認知」を低くした;「距離-ばく露関係」の理解が深い人ほど、リスク認知が低くなり、自分のばく露制限する可能性は低くなり、自分の近隣における公的EMF発生源の新規設置を受け入れる可能性が高くなった;反対に、「ばく露は主にEMF発生源の個人使用により決まる」という気づきは、個人発生源のリスク認知を高め、自分のばく露制限する可能性を高めた、と報告している。

リスク認知

影響評価項目

ばく露

調査対象集団

245 participants took part in the study in the Netherlands.