この研究は、MR検査中の被験者での認知機能への急性的影響を検討するために、異なる静磁界強度(1.5、3.0、7.0 T)の磁気共鳴(MR)装置と磁界無し以外は全く同じ擬似装置(対照)を用いて、健康な被験者(n=41)で単ブラインドの無作為化ケースクロスオーバー試験を行った。被験者は、3レベルの静磁界および対照の装置内に横になり(その間の検査台の移動の有無も条件とした)、認知機能に関するテスト(記憶、目と手の恊応、注意、反応時間、視覚識別)を受けた。また主観的な感覚の知覚も検査した。影響は反復測定分散分析により解析した。個人内要因は磁界強度(0, 1.5, 3.0, 7.0)と検査台の状態(静的、動的)とした。その結果、静磁界レベルは認知機能に有意な影響を与えなかった;しかし、感覚の知覚(めまい、眼振、閃光、耳鳴り)は磁界強度により変化した、と報告している。
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