[交通量の多い道路および架空高電圧電力線の周辺における帯電したナノ粒子の濃度の比較] tech./dosim.

Comparison of charged nanoparticle concentrations near busy roads and overhead high-voltage power lines

掲載誌: Sci Total Environ 2015; 526: 14-18

この研究は、帯電ナノ粒子の濃度を、交通量の多い道路と架空高電圧電力線の周辺で測定し、比較した。その結果、交通量の多い道路の周辺での正および負に帯電したナノ粒子の濃度は高く、大抵は高圧電力線下での濃度を上回った;毎分120台の自動車が走行する2本の高速道路の付近での帯電ナノ粒子の濃度は、コロナイオンを発生している2本の架空送電線下での帯電ナノ粒子の濃度の最高値より5倍大きかった;特に大型ジーゼル車の走行割合が高い場合、この差は最も大きくなった、と報告している。電力線が発生するコロナイオンがエアロゾルを引きつけて帯電粒子を形成することから、都市部の住宅地での電力線網の拡大によるその影響に一部の人は注目している。しかし、そもそも、イオンおよび帯電粒子の人の健康への影響はほとんど知られていない上に、都市環境での帯電粒子の大部分が自動車の放出によるものであることを確認している。

ばく露