この研究は、スウェーデンのがん登録では脳腫瘍の発生率上昇が近年観察されないことと比較するために、スウェーデンの全国入院患者登録(IPR)および死因登録(CDR)での1998-2013年における脳腫瘍の発生率をジョイントポイント(年平均変化(APC)が統計学的に有意に変化した点)分析した。著者の考察と結論によれば、IPRにおいて、脳およびCNSにおけるタイプ不明の腫瘍が、2007年を変化点として2007-13年でのAPCが+4.25%(95%信頼区間:+1.98、+6.57%)であった;がん登録との結果の違いは、タイプ不明の脳腫瘍の多くががん登録には報告されないためではないか、としている。しかし、論文の表1にはタイプ不明の腫瘍のデータ以外に、例えば悪性腫瘍などのデータも記載されており、悪性腫瘍で見れば変化点がなく全般的に微減であるが、その点についての言及はない。
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