この研究は、硬膜外電極アレイを用いる現在の脊髄電気刺激では、脊髄表面と電極が高導電性の脳脊髄液で隔てられている問題を解決するために提案された、脊髄軟膜表面に直に接触させた電極(硬膜内電極アレイ)を用いた場合の刺激の部位特異性および効率の改善について計算研究した。人体胸部の脊柱管の3次元有限要素モデルを用いたシミュレーション計算により、硬膜内および外の電極により生じる電流分布および刺激野の空間的特性を定量的に比較した。その結果、脊髄後索の軸索の刺激に必要な電流閾値は硬膜外電極に比べ硬膜内電極の方が一桁以上小さかった;硬膜内電極の方が、刺激の部位の限局に優れていた、と報告している。
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