この研究は、地磁気をほぼ消去した環境でシロイヌナズナを栽培し、通常の地磁気環境(45 μT)での栽培とその繁殖を比較した。実験室内での植物の全成長過程において、この2つの地磁気条件にそれぞればく露させた。その結果、ナズナが栄養成長から生殖成長に切り替わる時点でのバイオマスの蓄積が、通常地磁気環境に比べ、地磁気消去環境では有意に少なかった;その原因は開花の遅れにあった;生長の初期および後期でのバイオマス蓄積に有意差がなかった;通常地磁気環境に比べた地磁気消去環境での植物当たりの長角果の数の平均値および種子の生産はそれぞれ22%、19%と有意に低かった;総合的に収穫指数は20%と有意に低下した、と報告している。なお、地磁気の消去には、x、y、z方向の3つのヘルムホルツコイルの電流を調整して、地磁気を打ち消す方法を用いた。コイル中心部の20×20×20cm3の立方体空間で栽培した。コイル中心の磁界は0 μT、立方体の角で1.33 μTであったとしている。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。