[慢性鼠径神経痛に対するパルス化無線周波療法] med. app.

Pulsed radiofrequency for chronic inguinal neuralgia

掲載誌: Pain Physician 2015; 18 (2): E147-E155

この研究は、鼠径ヘルニアの後などに見られる慢性鼠径神経痛の外来患者(n=21)において、疼痛緩和に対するパルス無線周波(PRF)による神経ブロック療法の有効性の調べた無作為化二重ブラインド対照臨床試験である。患者を2群に分け、第1群は神経根への1回目のPRFブロックを行い、その後の追跡期間(1年間)に視覚的アナログ尺度での疼痛スコアが一定の大きさに達した時点で2回目のPRFブロックを行った。第2群は、1回目は擬似的PRF療法を行い、同様に疼痛スコアが大きくなった時点で、2回目以降は真のPRFブロックを行った。したがって追跡期間中に、第1群はPRFブロックを2回の受け(ただし4人は3回目のPRFブロックが必要であった)、第2群は、3回のPRFブロック(ただし1回目は擬似)を受けた。その結果、1回目のPRFでは、疼痛緩和の持続時間が第1群で有意に長かった;2回目のPRFでは有意差がなかった;2回目のPRFで疼痛緩和が持続したのは、第1群が第24週から第10月まで、第2群が第16週から第8月までであった、と報告している。

ばく露