[ラットの座骨神経の絞扼性神経損傷モデルに対するパルス化無線周波電磁界の影響:予備的研究] med. app.

Effect of pulsed radiofrequency on rat sciatic nerve chronic constriction injury: a preliminary study

掲載誌: Chin Med J 2015; 128 (4): 540-544

この研究は、実験的に作成したラットの座骨神経(SN)の絞扼性神経損傷(CCI)における痛み関連行動およびSNの超微細構造に対するパルス無線周波電磁界(PRF)の影響を調べた。鎮痛効果は、後足での機械的刺激に対する引っ込め閾値(MWT)および熱刺激に対する引っ込め潜時(TWL)で評価した。CCIラット(n=20)を無作為にPRF処置群と擬似処置群に分け、それぞれ無処置の反対側SNを対照として、PRF処置または擬似処置後、2日目から1日おきに14日目までMWTとTWLを測定し、14日目にSNの組織検査を行った。その結果、CCI処置SNでは、対照SNに比べ、14日目のMWTは有意に低下、TWLは有意に短縮した;PRF処置群のCCI処置SNでは、PRF処置前に比べ、14日目のMWTは有意に高く、TWLは有意に長くなったが、擬似処置群ではそのような有意差は観察されなかった;擬似処置群で見られた組織学的変化が、PRF処置群ではいくらか回復していた、と報告している。

ばく露