この論文は、SETIL研究の研究デザインと記述的情報を報告している。SETIL研究は、イタリアの14地域(イタリアの0-10歳の全人口の78.3%をカバー)で実施される人口ベース症例対照研究で、小児白血病、非ホジキンリンパ腫(NHL)、神経芽細胞腫のリスク要因を調査するものである。症例の診断期間は1998-2001年。物理的要因(低周波磁界(ELF-MF:50Hz)、電離放射線)、化学的要因(喫煙、有機溶剤、交通量、殺虫剤)、両親の職業、小児と両親の受診履歴、感染症、予防接種などに関する両親への質問票調査を家庭訪問で実施した。ELF-MFは主要な部屋(スポット測定)と小児の寝台周辺(48時間測定)で行った。小児白血病、非ホジキンリンパ腫(NHL)、神経芽細胞腫は、イタリア小児血液学および腫瘍学協会(AIHOP)の登録に基づいている。推定カバー率は、調査期間内の小児白血病の94%、NHL100%、神経芽細胞腫98%である。白血病1症例に対し2対照を、性、年齢、地域をマッチさせて住民登録から無作為抽出した。その対照群を、NHLおよび神経芽細胞腫の研究では一つのプールとして使用し、性、年齢、地域を調整して分析した。以上の研究デザインを説明したのち、調査結果として、発がん因子の候補である一連の要因について、イタリアの小児でのばく露率に関する粗データを記述している。
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