この研究は、経頭蓋直流電流刺激(tDCS:右背外側前頭前皮質に陽極、左眼窩上領域に陰極を配置)がヒトの恐怖の記憶を調節に及ぼす影響を調べた。健康な若い被験者(n=74)を無作為に2群に分けた。まず両群に中程度の電気刺激を視覚的刺激と対にして恐怖の条件付けを行った。24時間後に、恐怖の条件付けに用いた視覚的刺激を提示後直ちに、一方の群にはtDCS(1mA、20分間)を、他の群には擬似刺激を与えた。その1日後に、両群の恐怖反応を皮膚電気伝導度によりモニタした。その結果、tDCS群では、皮膚電気伝導度平均値が擬似刺激群に比べ有意に高くなり、恐怖の記憶が増強されることが示された、と報告している。
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