[経頭蓋電気刺激における高精細アレイの電極パッドのシミュレーション] tech./dosim.

Simulating pad-electrodes with high-definition arrays in transcranial electric stimulation

掲載誌: J Neural Eng 2014; 11 (2): 026003

この研究は、経頭蓋電流刺激の臨床支援を目的に、種々の電極配置における頭部内電流分布を有限要素法でシミュレーション計算した。人体頭部モデル表面上において、通常使用されるスポンジパッド電極(約5cm×5cm)対の配置10通り(通常の刺激部位10ヵ所から選んだ2ヵ所の組合せ10通り)における電流分布と、高精細アレイ電極(頭部表面上に最大336個)を用いた場合の電流分布を計算した。パッド電極に相当する面積内に9-13個の高精細アレイ電極を想定することにより、パッド電極の隅、辺、中心部からの不均一な電流流入を考慮することが可能になる。結果として、10通りのパッド電極配置全般として、高精細アレイ電極での計算結果は、パッド電極での計算結果に比べ、電界強度ピーク値で5%の差が見られる程度の違いしかなく、そのピーク値が現れる位置もその94%は重なっていた、と報告している。

ばく露