[経頭蓋交流電流刺激の神経感覚効果] med. app.

Neurosensory effects of transcranial alternating current stimulation

掲載誌: Brain Stimul 2014; 7 (6): 823-831

この研究は、経頭蓋交流電流刺激(tACS)の副作用として観察されている神経感覚効果の発生確率持続時間、強度に対するtACSの諸パラメータ(強度、周波数、電極配置)の影響を調べた。神経感覚効果として、閃光現象、めまい、圧迫感、皮膚感覚を取り上げた。第1実験は、健常者15人に8秒間のtACS(電流1000μA;周波数2、16Hz;電極配置2通り)を実施、第2実験は、健常者10人に60秒間のtACS(電流1500、1000、500、250μA;周波数2、4、 8、16、32、64Hz;電極配置6通り)を実施して、4つの感覚の持続時間、強度を評点付けさせた(60秒間実験では12秒間隔で)。結果として、第1実験の全ての刺激パラメータは感覚の発生確率と強度に影響した;閃光現象は、前頭部電極配置で周波数が高くなるほど起きやすく、強度も高まった;めまいは、頭頂電極配置での4Hzで最も起きやすく、強度も最大であった;皮膚感覚は大脳中心部が刺激される電極配置、圧迫感は後頭部電極配置で起きやすかった;第2実験で、感覚の発生確率、強度に対し、tACS刺激時間の延長あるいはキャリーオーバー効果は影響しないことが示された、と報告している。

ばく露