[パーキンソン病における姿勢制御や歩行に対する低周波と高周波の視床下核脳深部刺激の比較:定量的研究] med. app.

Low-frequency Versus High-frequency Subthalamic Nucleus Deep Brain Stimulation on Postural Control and Gait in Parkinson's Disease: A Quantitative Study

掲載誌: Brain Stimul 2015; 8 (1): 64-75

この研究は、パーキンソン病の患者(n=19)を対象に、両側の視床下核の脳深部刺激(STN-DBS)を、電源OFF、低周波(60Hz)、高周波(>100Hz)の3条件で実施し、患者の姿勢制御や歩行の改善度を評価した。追加実験として、19人の中の10人には、さらに高い電圧で30Hzと60Hzの比較を行った。結果として、低周波高周波の両群ではOFF群に比べ、歩幅、歩行速度などが有意に改善したが、その臨床的改善度は比較的小さかった;低周波高周波に有意差はなかった;さらに高い電圧低周波の場合も、高周波を上回るような改善を示さなかった、と報告している。

ばく露