[携帯電話電磁界ばく露による脳の局所比吸収率に対する頭部形態の影響] tech./dosim.

Impact of head morphology on local brain specific absorption rate from exposure to mobile phone radiation

掲載誌: Bioelectromagnetics 2015; 36 (1): 66-76

この研究は、携帯電話電磁界ばく露による脳の各部位の比吸収率SAR)分布に対する頭部形態の影響を調べた。20種類の頭部モデルで、一般的携帯電話の周波数835および1900MHz、携帯電話の2つの位置(耳に傾けた位置、頬の位置)で、脳内の局所SARを計算した。頭部モデルによる変動を評価するため、タライラッハ座標の各領域での平均化、予め定めた16個の1cm3立方体それぞれでの平均化の2通りで求めた局所平均SAR値を比較した。その結果、頭部モデルによる局所平均SAR値の変動は、ある1個の1cm3立方体において16.4dB、タライラッハ座標の骨髄領域において15.8 dBに達した;頭部の形態は、携帯電話ドシメトリ研究における大きな不確かさの要因である、と報告している。

ばく露