この研究は、多発性硬化症(MS)患者の運動機能に対する陽極経頭蓋直流電流刺激(atDCS)の有効性を調べた。擬似刺激(stDCS)を対照とした、二重ブラインド化クロスオーバーデザインの臨床試験で、障害度が高い方の手での連続運動タスクへのatDCS(1mA、20分間)の影響を評価した。atDCSまたはstDCSは、障害度が高い方の手の反対側の一次運動野に与えた。運動タスクは、刺激の直前、刺激中、刺激後30分に実施し、その成績を比較した。その結果、臨床試験の統計的検出力は低いので解釈は慎重を要するが、運動遂行能力へのatDCSの有意な効果は見られなかった、と報告している。
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