ワイヤレス電話には以下の4種類がある。1.移動電話(car phones);アンテナは車の 屋根等に設置するためこれを使用者はアンテナからの距離があることと、金属で遮断されるためRFエネルギーに曝されることは殆どない。2.移動携帯電話(bag phones);アンテナ及び関連装置を小さいバッグに入れてある。自動車電話より曝露は大きくなる可能性がある。3.携帯電話(携帯電話);頭部への曝露は前二者より多い。4.コードレス電話;このタイプは有線電話のbase unitがあるため携帯電話の1/600の出力と、はるかに低い周波数(49MHz)で運用される。電磁スペクトル;電磁波スペクトラムには大別して電離放射線と非電離放射線にわけられる。電離放射は10^15Hz以上の高周波で化学構造に影響し、組織を直接損傷し得る。非電離放射線は電荷を動かし熱を発生させ得る。携帯電話の持つエネルギーは生物組織に熱を発生させるほどには強くない。しかし、だから生物作用がないかどうかは別問題である。RF発生源への曝露;携帯電話が一般人に対するRF曝露の主たる源泉となっている。曝露を評価するために広く用いられているのは比吸収率(SAR)である。Table1にSARの最大値及び平均値を種々の対象グループで測定した値を示す。曝露の強い順に携帯電話、移動電話、ラジオ、TV放送、携帯電話基地局,自動車携帯電話であるが、使用時間、場所、左右別、など多くの因 子により影響される。ドジメトリー;体組織との干渉の基本的パラメーターは組織内の電磁界とこれらによる電流及びエネルギーである。この電流及びエネルギーは組織の吸収能、大きさ、形などに依存する。電力密度と比吸収率(SAR)の定義:曝露データは電力密度(mw/c㎡),外部電界値(v/m)あるいは磁界の強さ(A/m)などで表現されるが、このいずれも生体組織との干渉についてのinsightは提供しない。以前は吸収電力密度"と呼ばれていたが、"比吸収率(SAR)w/kg"が現在用いられている。SARの定義はSAR is defined essentially as the time derivative of the energy absored by(dissipated in) an incremental mass contained in an incremental volume of a given density(National Council of Radiatin Protection and Measurements 1986)エネルギー吸収を決める因子としてはEM周波数、強さ、組織の誘電特性
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。