この研究は、人体近くで使用する携帯型無線装置に課されているSAR制限について考察した。出力制限を有するアンテナ(出力制限有り)を複数付けた装置は、アンテナ1本の装置に比べ、接続性能に優れるという利点をもつことが知られている。しかし、そのような複数アンテナ装置がSAR制限をも満たすとは限らない。この研究では、どのような場合にSAR制限も満たすか、どのようにSAR制限をモデル化するか、SAR制限があっても接続性の利点を維持できるか、SAR制限と接続性の利点をどのように実現するかについて、無線信号の設計による対策を考察し、SARの測定とシミュレーションによる検討結果を報告している。
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