<目的>ワイヤーコードの磁界曝露区分に対して、区分毎の磁界の実測値との比較から、ワイヤーコードによる分類の妥当性を調査する。 <方法>これまでのワイヤーコードを磁界の代用指標として用いた疫学調査結果に対して、ワイヤーコード分類の集団分布、ならびに実際の磁界強度との比較評価を行う。 <結果>ワイヤーコード分類の集団分布は、低レベルから高レベルと分類されるに従い減少する傾向にあるが、それは調査地域により異なる。実測値とワイヤーコード分類の比較では、平均値で見ると正の相関が認められるが、実測値の分布は分類間で大きく重複している。ワイヤーコード分類での最も低いレベルと最も高いレベルの比較についてのみ、実測磁界との相関がはっきりしており、曝露磁界の識別が議論できる。このワイヤーコード分類で示された磁界曝露強度と実際の曝露磁界の誤った分離の原因としては、ワイヤーコード分類では、曝露磁界を屋外の電力線の種類とそれとの距離のみで評価しているが、実際の居住内磁界には電気製品、屋内配線、接地電流など多くの要因に影響されることが挙げられる。
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