この研究は、無線周波電磁界と聴神経鞘腫リスクに関するスウェーデンの症例対照研究において自己報告された携帯電話使用開始年を、ネットワークオペレータのデータを用いて妥当性評価した。分析したデータは、症例の29%(n=96)、対照の22%(n=111)からの回答である。症例での割合が大きいのは、症例の方が契約歴に関して完全で詳細な報告が多かったためである。分析の結果、誤分類は相当程度大きく、大きなランダム誤差と小さな系統的誤差からなっていたが、症例と対照で有意差はなかった;開始年に関する自己申告とオペレータ記録の差の平均値は、症例では-0.62年(95%信頼区間:-1.42, 0.17)、対照では-0.71(-1.50, 0.07);使用期間を短、中、長期に分類した場合、申告値とオペレータ記録値の一致度は中程度であった(カッパ係数0.42);仮に関連があるとすると、自己報告値における大きなランダム誤差により、開始年を用いたリスク推定値が小さめになる、ばく露-反応パターンが歪むなどの影響があったであろう;ただし、オペレータ記録の遡及的収集は、「正確な報告者」を選出することにつながり、症例の方がこの「正確な報告者」の割合が高いため、差別的な想起を完全には排除できていない、と報告している。
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