この研究は、反復抑制(RS:見知らぬ顔の繰り返し処理における皮質の特異的部位の神経活動の抑制。見知らぬ顔の学習に関する基本メカニズムであり、事象関連電位(ERP)のN170の振幅減少により検出される)に対する背外側前頭前皮質(DLPFC)の寄与を調べる目的で、経頭蓋直流電流刺激(tDCS)によるDLPFC興奮性変化が、見知らぬ顔の処理におけるN170 RSの増強あるいは減損を引き起こすか否かを調べた。右側陽極/左側陰極tDCS、右側陰極/左側陽極tDCS、擬似刺激の3通りの刺激を最大72時間の間隔を置いて実施し、それぞれの刺激直後に、見知らぬ顔提示タスク中の事象関連電位を測定した。その結果、右側陽極/左側陰極tDCSはN170 RSの増強し、P3a振幅を大きくし、認知の反応時間を短縮させた;右側陰極/左側陽極tDCSはN170振幅と反応時間の増大、P3a潜時の遅延を起こした、と報告している。
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