[温熱療法を用いた悪性神経膠腫の治療] med. app.

Treatment of malignant glioma using hyperthermia

掲載誌: Neural Regen Res 2013; 8 (29): 2775-2782

この研究は、悪性度の高い(III-IV)、原発性または再発性の神経膠腫(直径3-7cm)の患者(n=30)を無作為に従来型治療群と温熱療法群の2群に分け、有効性を比較した。従来型治療群では放射線療法と化学療法の組み合わせ、温熱療法群では、原発症例は温熱療法のみ、再発症例は温熱療法に放射線療法と化学療法を組み合わせた。温熱療法は、CTガイド下で腫瘍電極挿入して、13.56MHzの無線周波電磁界装置を用いて1時間実施した。温熱療法後の3ヶ月後から毎月1回、頭部のCTおよびMRI検査を行った。その結果、温熱療法群で、腫瘍増殖の遅延ないしは停止が見られた;また加温された腫瘍組織の80%で壊死が明らかであり見られ、腫瘍直径も縮小した、と報告している。

ばく露