この研究は、健康なボランティアの心臓の自律機能に対する経頭蓋直流電流刺激(tDCS)の影響の有無を調べた。陽極tDCS(n=14)または陰極tDCS(n=8)では、いずれも刺激電極を一次運動野に、参照電極を反対側眼窩上に置き、1mA の電流を15分間印加した。ボランティアは別の日に、擬似刺激および真の刺激セッションを受け、心拍、血圧、呼吸をベースライン時、tDCS中、終了後に測定した。その結果、陽極tDCSは、心拍変動を交感神経系優位の方向に有意にシフトさせた;陰極tDCSおよび擬似刺激では何も有意な変化は見られなかった;微小神経電図検査で、筋交感神経活動の有意な上昇が陽極tDCS中に見られ、刺激後も持続した、と報告している。
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