研究のタイプ: リスクコミュニケーション/リスク認知の研究 (実際的研究, survey)

[補完代替医療を用いる一般開業医と従来の西洋医学を用いる一般開業医で電磁界リスクに関する見解が異なる:ドイツでの郵便調査] risk

General practitioners using complementary and alternative medicine differ from general practitioners using conventional medicine in their view of the risks of electromagnetic fields: a postal survey from Germany

掲載誌: J Prim Care Community Health 2015; 6 (1): 21-28

この研究は、ドイツの一般開業医(GPs)のリストから無作為に選出した2795人に質問票を郵送し、補完代替医療を用いる一般開業医(CAM)と従来の西洋医学を用いる一般開業医(COM)の電磁界EMFリスク認知を比較した。その結果、「EMFに関する懸念」、「EMFの間違った理解」、「科学的な組織への不信」がCAM-GPsに多く見られた;CAM-GPsで有意に高かったのは、「携帯電話使用で1℃以上の頭部加温が生じる」という誤った信念(オッズ比OR]=2.2;95%信頼区間[CI]=1.5-3.3)、放射線防護庁(FORP)への不信(OR = 2.2;95% CI = 1.4-3.6);携帯電話基地局に関する懸念(OR = 2.4, 95% CI = 1.6-3.6)、自分自身の不定愁訴の原因をEMFと思う(OR = 3.2, 95% CI = 1.8-5.6)、EMFに関する相談を1例以上受けた(OR = 2.5, 95% CI = 1.6-3.9);ホメオパシーを用いるGPsの方が、鍼灸療法や自然療法を用いるGPsより、EMFをリスクが高いと認知していた、と報告している。

リスク認知

影響評価項目

ばく露

調査対象集団

618 general practioners took part in the survey in Germany in 2008.