この研究は、オランダで15箇所の臨床MRIおよび研究用MRIの施設で勤務中の作業員を対象に、MRIのルーチン的作業中の静磁界(SMF)ばく露と身体の動きに誘導される時間変動磁界(dB/dt)の測定を行った。ポータブル磁界測定器を用いて、様々な職務での合計400以上の測定データを収集し、得られたデータから、瞬時ピーク値、時間重み付け平均値(TWA)など種々のばく露指標を算出した。その結果、BとdB/dtへのばく露レベルに強い相関があった(r = 0.88-0.92);様々なばく露指標(ピーク値、TWAなど)間に強い相関があった(r = 0.69-0.78);平均では、MRI関連SMFsへのばく露時間は勤務時間の3.7%であった;MRIスキャナ室内作業でのBおよびdB/dt の平均とピーク値は、技術スタッフ、研究スタッフ、X線技師で最も高かった;平均およびピーク値のBが最も低いのは清掃員、dB/dtが最も低いのは麻酔スタッフであった;作業場所と職種との間のばく露変動は中程度であったが、同じ職種での個人間変動はかなり大きいため、疫学調査では職種名のみに基づいたばく露分類が最適ではないかも知れない、と報告している。
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