この総説は、脊髄損傷(SCI)の慢性疼痛治療を目的とした種々の神経刺激技術を評価することにより、有効性、安全性、ならびに刺激への反応の潜在的予測因子について研究の現状を明らかにした。対象としたのは、1998年から2012年6月までの公表論文で、経頭蓋直流電流刺激(tDCS)、高精度tDCS(HD-tDCS)、反復的経頭蓋磁気刺激(rTMS)、頭部電気刺激(CES)、経皮的末梢神経電気刺激(TENS)、脊髄刺激(SCS)、運動野刺激((MCS)の研究とした。その結果、採択クライテリアに合致したのは臨床試験研究8件(tDCS:3件、CES:2件、rTMS:2件、TENS:1件.)と自然観察研究1件(SCS)であった;MCS、HD-tDCSの臨床試験は見当たらなかった;刺激パラメータおよび臨床的特性は研究間で有意に変動した;8件のうちの3件で、疼痛軽減で大きめの効果サイズが示された、などの所見を報告している。
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