この研究は、補綴装置の制御、脳機能の研究、傷害により失われた感覚情報の復元を目的とした脳とコンピュータの植え込みインターフェース装置(BCIs)における新方式の無線給電用アンテナのシミュレーション計算、分析、設計提案を行った。従来、BCIsへの無線給電には無線周波が使用されているが、アンテナの大きさ制限および脳組織での電力損失のため、植え込み型アンテナの放射効率は低い。計算の結果、薄く(桁数100μm)、生体適合性のある絶縁層がアンテナの効率に大きな影響を持つ;この絶縁層の誘電特性と植え込み位置を適切に選定することでアンテナの受信効率が改善する;一方、頭部形状および植え込みアンテナ周辺組織の構造的特性のアンテナ性能への影響は無視できない、と報告している。また、3つの小型アンテナを設計し、硬膜に植え込んだアンテナで、SARのガイドライン限度値を守った上で2GHzで最大1.8mWの電力が受信可能なことを示している。
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