[テラヘルツ波照射が引き起こした皮膚の急性炎症反応のレーザ走査共焦点顕微鏡法によるインビボ分析] med./bio.

In vivo analysis of THz wave irradiation induced acute inflammatory response in skin by laser-scanning confocal microscopy

掲載誌: Opt Express 2014; 22 (10): 11465-11475

この研究は、マウスの皮膚上にパルステラヘルツ波THz)を照射して起こした急性炎症反応を、そのままインビボレーザ走査共焦点顕微鏡法により細胞レベル分析した。高精細照射制御装置を用いて、パルス化THz(2.7 THzパルス幅4 μs、61.4 μJ/パルス、繰り返し周波数3Hz)を麻酔したマウスの耳の皮膚平均電力260 mW/cm2で30分間 照射した。同じ電力レベルの連続波THzを培養細胞照射したインビトロ分析を比較のため実施した。その結果、インビトロとは対照的に、耳皮膚表面において温度の変化は何も見られなかった;無照射の対照皮膚部位では常在性好中球の数が変化しなかったが、照射した皮膚部位では新たに浸潤した大量の好中球が6時間後に見られ、非熱的なプロセスによる炎症反応の誘導が示唆された、と報告している。

ばく露