この研究は、経頭蓋磁気刺激の一手法である間欠的シータ・バースト刺激(iTBS)を先行刺激とし、その後に両半球経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を組み合わせた新しい運動機能改善療法の実施可能性と有効性を、右利きの健常な若い被験者26人(2法組合せ刺激群、2法とも擬似刺激群に無作為に分けた)で実験的に検討した。iTBSは、50Hzパルス3連発を5Hzで2秒間与え、8秒間休止することを20回繰り返して600パルス刺激である(所要191.84秒)。その後20分間、運動訓練と同時にtDCSを行った。運動訓練は、非利き手(左手)について一定のプロトコルで実施させた。左手の運動機能は標準的評価基準で、刺激直前(ベースライン)、刺激直後、24時間後、7日後に評価した。その結果、ベースラインからの運動機能スコア上昇は、刺激直後のスコアでは両群で差がなかった;24時間後のスコアでは両群にほぼ有意といえる差が見られた;7日後のスコアでは、有意差があり、刺激群の運動機能が高かった、と報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。