この研究は、膝蓋腱線維芽細胞（ドナー数5）の培養表面に幅1.5cmの直線のひっかき傷を付け、その後の治癒過程に対する低周波パルス治療器（装置名Somagen）の効果を調べた。低周波パルス治療は、臨床での治療計画パッケージと同様に、1日おきに1回10分で合計3回（33 Hzで1回、7.8 Hzで2回）行った。低周波パルス治療群、無処置群の全ての試料について、傷口閉鎖時間、傷を与えてから1週間後の増殖、アポトーシスを分析した。その結果、幅1.5cmの傷開口に連結が生じるまでの平均所要時間は、低周波パルス治療群3.35±0.38日、無処置群5.05±0.33日で、有意差があった；BrdUの取り込みの光学濃度（OD値）は、低周波パルス治療群1.58±0.24日、無処置群0.70±0.16日で、有意差があった；アポトーシスの割合は両群で差がなかった､と報告している。
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