[経頭蓋直流刺激(tDCS)の結果に一貫性がない原因は解剖学的個人差にあるのかも知れない:個々人のMRIデータを用いたシミュレーション研究] med. app.

Inconsistent outcomes of transcranial direct current stimulation (tDCS) may be originated from the anatomical differences among individuals: a simulation study using individual MRI data

掲載誌: 2013 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC), Osaka, Japan. IEEE, 2013: pp. 823-825; ISBN 978-1-4577-0216-7

この研究は、「経頭蓋直流刺激tDCS)効果の個人間変動は解剖学的個人差により生じるのかも知れない」という仮説を検証するため、有限要素法(FEM)でシミュレーション計算した背外側前頭前皮質(DLPFC)の電流密度と単純なワーキングメモリ(WM)タスクの成績の関係を調べた。陽極および陰極の頭皮上の位置を一定にして、25人の健常な被験者にtDCSの前と後に3-back WMタスクを行わせた。その結果、tDCS後のWMタスクの成績が上昇した被験者では、DLPFCの電流密度は有意に高いことが示された、と報告している。

ばく露