この研究は、誘導型無線電力伝送システム(ワイヤレスパワーコンソーシアムの仕様書に基づくもので、磁気シートで被覆された2つの誘導コイルから成る)から発生する磁界による解剖学的人体モデルの比吸収率およびその場の電界を解析した。待機中および充電中の2条件を検討した。伝送周波数は140 kHzで、準静近似が有効である。スカラーポテンシャルの有限差分方程式の数値的解法により、モデルの胸部と腕部のSARとその場の電界を計算した。なお、コイルの電磁界モデル化については計算と実験の比較により検証した。その結果、出力1Wでの組織10g平均SARのピーク値およびその場の電界は、72 nW kg-1および91 mV m-1 であった;ばく露限度値のSAR(2 W kg-1)および体内電界(18.9 V m-1)を満たす最大出力は28 MWおよび43 kWであった;無線電力伝送システムの国際的ガイドライン値の遵守評価において最も制約要因となるのは胸部の体内電界であることが示された、と報告している。
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