この研究は、神経筋の電気刺激(ES)中に、自発的な運動イメージ(MI)が、実際の自発的筋収縮(VMC)なしに、皮質脊髄路(CoST)の興奮性を高めるか否かについて、8人の神経学的に健康な被験者で実験的に調べた。被験者に安静、ES、MI、ES + MI、VMCの条件を体験させた(ES:50Hz電気刺激を母指背側骨間筋(FDI)に3-5秒間与える、MI:人差し指の外転をイメージする、ES + MI:MIを行わせた後に約1秒間ESを与える、VMC:ES時に生じるレベルに設定した標的レベルに合うように人差し指外転力を調整する)。それぞれの条件下で、経頭蓋磁気刺激をFDIのホットスポットに与えて、運動誘発電位(MEPs)の振幅と潜時を測定した。その結果、ES + MI条件でMEPが急性的に強まったことから、実際の自発的筋収縮なしの運動指令がCoSTの興奮性に大きく貢献することが示された、と報告している。
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